会社を辞めた理由①：やる気が出ない

入社して4年目、会社を辞めた。
大学を卒業後に入社した中小IT企業。いわゆる下請けというやつで、プログラマ・SEの労働力が売り物というような感じだが、会社の居心地は悪くないし、ブラックではない。たぶん

『なんで辞めたの？』
という質問をされるとちょっと困る。
色々な要素が、「会社側」ではなく「自分側」にあって、なんか辞めたくなって辞めた、って感じ。

その要素の一つが、【やる気がでない】

生活や体調の問題ではない

入社してから2年間は、わからないことばかりで必死な反面、自分がレベルアップしていく感覚が快感だった。人目を気にしまくりな私は、「仕事できない新人が入ってきた…」と思われるのを恐れて、「使える新人が入ってきた」って思われたくて、自主的に勉強したりしていた。

だが3年目を迎えたあたり、仕事に対する意欲が消え去った。なにもしたくない。全部めんどうくさい。

メンタルは上がり下がりを繰り返す。いつものように下がっているだけなんだ。そう思って、下がったときにどうすると元気になるか、過去の経験をもとにメンタル降下時の対処法をとろう。

・運動不足？　⇒散歩・ジョギング・ストレッチ
・読書不足？　⇒なんか本を読む
・生理前？　　⇒自分に生理前だからだよ、と言い聞かせる
・日光不足？　⇒外出て日光を浴びる
・マンネリ？　⇒プライベートでなんか新しい事でも始めてみる、行ったことない所へ行く


…どれも効かない。
こういうときもある。時間が経てばまたやる気が出るさ。


（数か月経過）
…出ない。何か月も経ったよ。
そうだ、目標がないからやる気がでないんだ。資格取得みたいにゴールがあるものを目指そう。


（さらに数か月経過）
…全然出ない！
仕事の内容とか状況に飽きてきたのかな。上司に言って新しい環境で働いてみたいって伝えよう。


（1年経過）
…ダメだ。やる気がないから集中力もないのに、新しい環境で知らないことばかりでしんどい。しかもスケジュールに余裕なくて残業まみれ。もう全部どうでもいい。

自分のやりたいことができていない？

今まではメンタルがどんなに沈んでも時間経過とともに、何かしらのきっかけで、やる気が湧いてくるタイミングがあったのに。身体を動かせば心も明るくなったのに。知らないことを目の当たりにすると自分がレベルアップできる、とわくわくしたのに。

仕事慣れしてきたタイミングだったから「飽き」の問題だと思ったのだけど、仕事の環境が変わって、関わる人が変わっても、改善されなかった。

この会社で働き続けて幸せな未来が待っているとは思えない。なんで私はいまこんなことをしているんだろう。

いままで他人の目を気にして生きてきた。人から褒められる、周りよりもできる、そんな目先のしょうもない快感で自分を動かしてきた。大事な選択は、「辛くなさそう」「なんとなく将来の不安が少なさそう」で決めてきた。
いつのまにか自分がやりたいことも、好きなことも、わからなくなっていた。ずっと自分がいなかった。

たぶんもっと根本なところから私は間違えているんだ。一回リセットして自分がやりたいことを見つけたい。アラサーとはいえまだ20代、結婚もしてないし子供もいない。今しかない。



『世の社会人は、どんなにやる気がなくても、どんなに憂鬱でも、生活のために、家族のために、頑張ってはたらいているんだ。』

そんな言葉を飲み込めるほど、私はできた人間じゃない。
自分で自分をコントロールできず、自分に振り回されてしまう。対処法もわからないし、対処したくもない。

『辛いのが当たり前』『みんな辛いなか頑張ってる』
知らないよ。そんなの自分の人生を肯定したい人が垂れ流してるんでしょ。